僕が村上春樹に間違われた話








インド滞在中のこと、



インドはイギリスに統治されていた背景がある国。

かなり訛りはきついけど英語を第二共通語にしているんです。
本屋に行けば英語に訳された本がずらりと並んでいます。
本好きの僕は英語に翻訳された日本の小説をテキストとして英語を勉強をしようと思い立ちました。




本を買いに宿の近くにあるニューデリーのメインバザールにある本屋へ

店内に入ると恰幅のいい眼鏡のおっちゃんに
ハルキムラカミの本はありますか?
と、なけなしの英語力を寄せ集めてたずねると

「 Are you HARUKI? 」

と返ってきました。ははーん、、、これは本場のインディアンジョークだな!と思い、

「 イエスイエス!! 」

ととりあえず返事してみました。
ジョークをジョークで返した僕の健闘を讃えて熱い抱擁を求めてきました。
気をよくしたおっちゃんは
  おまえにはいいものを見せてやる!! 
と店舗から少し離れたところに案内してくれました。
そこは天井近くまである英語や日本語、あらゆる言語の古本が並んだはなれでした。
  お前の本もあるよハルキ! 
そういって英語に訳された1Q84のペーパーバックを見せてくれました。
ここで僕はお互いにどこかで大きな思い違いをしていたことにきがつきました。


 ハルキ、あの本棚をバックに一緒に写真を撮ってくれよ!
そういって肩を組んできました。
 ヘイ、ハルキ俺のこのアドレスに是非今の写真をおくってく れよ!店に飾るから!
といってポケットからだした紙っきれに

TO HARUKI :D

と書き込んでいる姿を見たらその場で言い出せませんでした。
自分が村上春樹ではないことを。笑





結局何も買わず握手をしてその場をさりました。
いまだにI'm not HARUKI MURAKAMIというメールを送ることができずにいます。

PS:村上春樹さんも65歳になられるそうですが、
  本屋の店主はそれをまず知らなかったんでしょう。笑

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    tsSLAueP (土曜日, 20 11月 2021 06:58)

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